2018年1月
音が片方だけ出なくなった。
パワーアンプの入力RCAピンを外し手で触ってみた。
左右ともハム音が出る。
A3600コントロールアンプが不良だ!!
バランスボリュームをいじってもメインボリュームをいじってもセレクタをいじっても、
症状は改善しなかった。
回路図を開いてみてみるとヘッドフォンを差し込むとヘッドフォンジャックのスイッチが切れる仕組みだ。
あとは出力に入っているミューティングリレーが怪しそうだ。
真空管とか電子部品の不良なら少しは雑音なりボリュームのガリ音なりが出てもよさそうだ・・・が??
木枠のケースを外し、上下のパネルを外した。
さっそく取り外して中を見てみると、思った通り出力リレーの接触不良だ。
24Vで2回路のリレー手持ちがあるが真空管アンプの遅延リレーは必要ないと判断し、
リレーの入出力を1Ωの抵抗でバイパスすることにした。
ミューティングが効かなくてもパワーアンプが真空管なので雑音が出ることはない。
さっそく修理することにした。
完了して!!
しっかりと音が出るようになった。
それどころかメインボリュームのガリ、バランスボリュームのガリも出なくなっていた。
考えるにボリュームの刺激によってリレーが接触不良を起こしていたみたいだ。
最近音が小さくなったな〜と思っていたところだった。
今までよりもボリュームふたメモリ分は音が大きくなった。(^。^)y-.。o○
2018年10月10日
右側だけ音が割れるようになった(>_<)
さっそく点検してみる。
真空管を全て交換しても症状は同じ。
仕方がないのでカソードのバイパスコンデンサ、結合コンデンサを全て交換してみることにした。
持ち合わせの部品を使うので多少の容量の違いはよしとする。
ケミコン
33μF 10V→47μF 63V
100μF 6.3V→100μF 50V
カップリングコンデンサ
0.022μF 400V→0.022μF 630V
0.47μF 400V→0.1μF 630V
0.47μF 50V→0.15μF 50V
0.22μF 400V→0.2μF 630V
0.39μF 200V→0.1μF 400V
1μF 250V→1μF 250V
ヒーターの代替抵抗
シンプルに1KΩ 2Wを4本並列に変更した。
交換後
本体から取り外した部品
何の問題もなく終了!!
スッキリとした音が出るようになった。
40年以上も使っている真空管アンプはコンデンサ類のオーバーホールをした方がよさそうだ。
Amazonで3500円のオシロスコープが売っていたので衝動買いしてしまった。
試しにプリアンプ出力の波形を見た所が下の写真
ボリュームをしぼった状態で耳には聞き取ることが出来ないノイズが表示されていた。
本体のハイカットフィルター(12KHz)をOnにするとノイズが無くなった。
不良個所も特定しないでブロックコンデンサとプレート抵抗(負荷抵抗)とカソード抵抗すべてを交換した。
雑音相変わらず出ている。
他に交換する所はない。
☆☆☆
このプリアンプA3600はレコードを使うことが無いのでイコライザーの真空管を外す改造をしたもので
改造前は初段の真空管でヒーターセンターがアースされていた。
改造後はヒーターが浮いてしまっていた。一般的にヒーターの片方をアースに落とせばいいのだが、
このアンプはマイク回路とミューティング回路の電源を共有していて電源のマイナス側に470Ωの抵抗が入っている。
ヒーターは直接関係ないが470Ωの抵抗に両回路の電流が流れるこれをショートすると両回路の電圧が変化してしまうので、
直接アースもできない、そこでノイズだけのバイパスコンデンサを追加することにした。
結果は良好でノイズは無くなった(^。^)y-.。o○
そして両回路とヒーターに問題はない。
高域ノイズも無くなった。