1977年に製作した総合アンプ
真空管12AX7を4本使用しプリアンプ(フォノのイコライザーとトーンコントロール)を構成しています。
パワーアンプ部は東芝から最初に販売されたパワーICを使用し20W+20Wの出力を得ています。
プリアンプ部
レコードのイコライザーは雑音・歪には弱いけれど、音のまろやかなCR式を採用しています。
トーン・コントロールには当時流行だったバックス式にしました。
トーンコントロールの周波数特性
バックス型トーンコントロールは、ボリュームを絞ると完全にフラットになるようになっています。
回路図のC1とC2を切り替えることにより、上の図のような特性になります。
パワーアンプ部
パワーICを使った単純な回路です。東芝から出ているマニュアル通りの定数です。
電源を投入時に出るポップ音でスピーカーを破壊しないように、トランジスタとリレーを使った保護回路を入れました。
当時の感想 (1977年)
真空管アンプより、歯切れのよさ(ダンピングファクタ)は比べ物にならないくらいいい!!
当時流行っていたピンクフロイドのレコード「狂気」を再生すると、その良さがわかった。
解像度の良い低音で、家の障子がビリビリ震えたのを憶えている。
3Dの低音専用アンプとして使えばICアンプの実力発揮するのかも知れない。
中高音はどうかというと、ざらざらした濁った音だったように思う、
全体的には真空管アンプのほうが自分にはいいような気がする
中高年になるにしたがって、真空管の音が耳に合うようになってきた。